キャピタル・フライト(その1)

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租税回避地バンコクでプレビルドに投資する場合、竣工までまだかなりの期間がある場合が多く、即座に購入資金全額が要るわけではありません。

しかし、日本人投資家の場合、大半が日本円で買うことになるので、早目に資金手当てをしておかないと、将来更に円安になった場合、いざ引渡しの段階で資金ショートする場合もあります。

 

これは、昨年の9月27日、パヤータイのスパライ・エリートのプリセールで、61平米のデラックス・スイートを買ったT氏の例です。

T氏は私のクライアントで、“このプロジェクトは買いです”という私の助言に従って、2日間しかないプリセールの初日に早朝から並んでこの物件を買いました。

 

T氏は既にリタイアしてバンコクに在住しており、英語も堪能なのでこんな風に朝からタイ人に混じってプリセールの行列に並んで買うことができたのですが、普通の人はなかなかこうはいきません。

 

上層階を買ったT氏のユニットの購入価格は670万バーツ、平米単価11万バーツだったのですが、当時の為替レートは既に1バーツ3.35円に達しており、2012年の2.45円から見れば、相当な円安バーツ高になっていました。

もともとT氏の予算は、日本で投資マンションを売却した資金の24百万円で買える範囲ということだったので、この時点では何とか予算内に収まったものの、このプロジェクトのプリセール価格が非常に安かった理由の1つでもあるのですが、竣工が2018年と、プリセールから3年半もかかるという、通常よりかなり足の長いプロジェクトです。従って、竣工時の2018年にバーツの為替レートがどうなっているのか見当もつかず、最終支払いの段階で予算オーバーするリスクがありました。

 

そこで、T氏と相談した結果、キャピタルフライトを使った複合投資の手法を使って、次のようなリスクヘッジをしました。

 

1.オフショアのタックスヘイブン(租税回避地)にある銀行に口座を開く

2.そこに日本で購入資金として取ってある資金の内、22百万円を資金移動する

3.そこから確定利回り8%の5年満期日本円インカムファンドに全額投資する

4.スパライへの毎月のダウンペイメントは、インカムファンドからの配当で支払う

5.3年半後、スパライ・エリートが竣工した時点でインカムファンドを途中解約し、タックスヘイブンの銀行口座に日本円で元本償還

6.タックスヘイブンの銀行口座からコンドミニアム購入資金として、日本円のままタイへ全額送金 

 

この説明は次回。

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