パープルラインはデベロッパーの投機で自滅か?(その4)

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これまで、パープルラインに関して悪いレポートを中心に書いてきたので、ややバイアスがかかっているかもしれません。従って、公平を期すために、もう少し、ポジティブな記事も紹介しておきます。

これは、最近、ザ・ネイションに載ったコリアーズの調査結果ですが、8月の正式開通後、パープルライン沿線で売出されるコンドミニアムの新規プロジェクト売出し価格については、30%から50%高くなることが見込まれるということ。

この理由は、昨年1年間で沿線の地価が最大で30%も上昇したためとのことで、特にタオプーンでは既に地価がワー(4平米)当りで50万バーツにも達したとのこと。もっとも、AREAの調査報告では、ワー当り25万バーツということでとやや違いがあるが。

一方で、ナイトフランクによれば、パープルライン沿線で今年竣工引渡しが行われるユニットだけで、15,525ユニットもあり、合計で7万ユニットものコンドミニアムが年内に存在することになる。

以上ですが、一見するとパープルライン沿線の新規プロジェクトは引き続き値上りが続いていて、前途洋々という印象を受けます。

しかし、よく読むと分かるのですが、これはマーケットの需給関係で価格が上昇しているのではなく、単に地価の値上りでコストが上がったため、新規プロジェクトに限っては、今後30%から50%も価格が高くなるということを言っているだけであり、この値上りが現在の中古市場をも牽引するかというと、疑問だと私は思います。

つまり、ナイトフランクの調査結果にあるように、今年の末には、なんと7万ユニットもの築浅完成物件が、このわずか23KMの沿線区間のリセールマーケットに存在するということであり、これから出る新規プロジェクトの値上りがこの大きな中古市場を引っ張れるとは、とても思えません。むしろ、この大量の中古物件が重しとなって、新規供給物件は相当苦戦するのではないかと、私は思います。

また、上の表は現地紙のターンセータギットに最近載ったものですが、パープルラインは現時点で1万ユニット近い販売在庫があり、今から値上りした土地を仕入れて、更なる新規プロジェクトを始めようとしているデベロッパーは、正に投機的行為であり、このブログの主題の通り、やはり自滅する可能性が高いような気がします。

ということで、結局、ネガティブな意見に行き着いてしまいましたが、筆者がそう思っている以上、仕方がない結論なのかもしれません。

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